お知らせ 動き出しはご本人から

第2弾「動き出しはご本人から」現場ラウンド編を実施しました

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講師~日本医療大学 大堀具視准教授

83日、今年度第2弾の『動き出しはご本人から』介護実践を実施しました。

当日大堀先生には、午後からの現場ラウンド、夜の介護技術研修会と大変ハードなスケジュールでご指導いただきました。

いつも、やさしく誠心誠意ご指導いただいて、本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。

今回は、「地域全体で介護技術をレベルアップ!」と、他事業所介護職の皆様と一緒に現場ラウンドを行うことといたしました。

私たち芳生苑職員は、毎月、先進施設の実践ラウンドに参加させて頂いて刺激を受けているところですが、この道北地域でも、「利用者視点の介護」を体験できる機会をと思い、今回他施設の方もお誘いいたしました。

今後も地域の事業所様とともにケアの質向上を図っていきたいと思っています。

「動き出しはご本人から」~現場ラウンド編

『自分の力を発揮できる喜び』~東棟ラウンドより

私たちが、ご本人の動き出しを待てない理由のひとつに、関わりのとき、つい、全てを介助してしまいがちです。

大堀先生からは、介助のペースを少し落として本人の動きだしを待ち、ご自身の残存機能活用の機会を作ることで、ご利用者様は、自分の力が発揮できる喜びを感じられるのだと教えていただきました。

これまでも、ご本人の動きだしを尊重したケアをすすめてきていますが、あらためてご本人の達成感や喜びという感情を大切にしていくことで、ご利用者様との関わりがより深くなることを、今回ラウンドで、より実感することができました。

8月上旬のサービス担当会議では、各ユニットが実践のおさらいをしています。

職員からは、漫然としたケアをせずご利用者様への当たり前の礼儀を忘れずに、心にゆとりをもって関わりを深めていくようにしたいとの声がありました。

 

『見通しができることで、私たちは動けている』~西棟ラウンドより

今回、ラウンド最後のご利用者様は、日々の実践のようには進みませんでした。

大勢の見学者、実践の緊張感が伝わったのか、感情があふれて涙もこぼれてしまいました。

ふだんは、ご本人も楽しく「動きだし」の実践を続けて、この日を楽しみにしていただけに、ご本人はもちろん介護者も驚いていました。配慮が足りず、本当に申し訳ありませんでした。

他のご利用者様の様子を見ていて、「自分は上手くできないかも」と思われたのかもしれません。

 

私たちの動きには、目的があり、その動きの見通しができることで動き出しが始まります。

ご利用者様への説明を、どれだけ丁寧に分かりやすく伝えられるかでパニックは防げるといいます。

混乱しないように、心が伝わる説明を心がけていきたいと思います。

できないことをご利用者様の問題とするのではなく、私たちの関わり方が問題なのです。

「歩きますよ」ではなく「歩けそうですか?」

「立ちますよ」ではなく「立てそうですか?」

その声掛けで、ご利用者様はすでに動こうとする準備ができる、見通しができているのです。

そのご本人のチャレンジに私たちが気づき関わることで動き出しが広がります。

大堀先生は、「触れることで、ご本人自身の動きを奪うことがありますよ。」と教えてくださいました。

ご利用者様に対して私たちは、もしもの時にすかさず助けられる位置にいることは当たり前ですが、必要以上に身体に触れることは、利用者のチャレンジ心を抑制する自分目線の関わりになってしまうそうです。利用者視点からはずれてしまうことなのです。

関わるとは?

側(がわ)から見て気づくこと。

側(がわ)から見られて気づくこと。

だからみんなで見ること、みんなに見られることが、関わりを変えます。丁寧になります。

ずっと皆さんに見られてラウンドに協力してくださったご利用者様には、より良いケアできちんとお返ししていきますので、温かく見守ってくださいね。

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