2005年入職
芳生苑 主任看護師加藤 主任看護師
芳生苑に入職してから17年。あっという間だったと言っておられました。
まだまだ育児に手がかかる時期から勤務し、子供の成長とともにご自身も看護師としてのキャリアを積んでこられました。
柔らかな笑顔でご利用者さんと関わる一方で、看護の場ではご利用者の命を守ろうとする真剣なまなざしが印象的です。
〈インタビューの終わりに〉病気を抱えるのは、本当につらく治る見込みのない方もいます。日常の中でどれだけ我慢をしているか、その中で看護師として自分にできることをやっていきたいと話されていました。
加藤さんは、最初、医療事務の方の勉強をしていたとお聞きしましたが、なぜ、看護の道へ進もうと思ったのですか?
医療事務の実習中、医療の現場で患者さんのお話を聞いているうち、ふいに、たとえようがない感覚が胸に広がりました。「何もできないかもしれないけど患者さんのもう少し近くで助けてあげられたら」と、事務ではなく看護師を目指したいと思いました。
看護師を志し勉強を始めたのがある程度の年齢であったため、結婚・出産のライフイベントと重なり、資格を取るまでは、ずっと看護学生として過ごしていたように思います。
これまで色々な事があったと思いますが、思い出に残っている瞬間は?
病院の終末期の関わりとはまた違う施設特有の看取りを経験できたことでしょうか。
原則、病院は、治療の場であり施設は生活の場と言われています。施設の中での看取りは、家族との関わり、多職種連携、医師の協力等、様々な人との関係性により成り立ちます。
経験した看取りでは、関係する皆でご利用者のこれまでの生活を丁寧に情報共有し、最期まで本人らしくいたいとする気持ちに寄り添うことができ、感慨深いものになりました。
これから、看護のお仕事に就こうと思っている方々へメッセージをお願いします。
私は、現在特養で看護の仕事をしていますが、ご利用者本人が願う普段の生活を続けられるようご本人本位の生活を大切にしたいと考えています。
それは、施設全体、ともに働く仲間の皆さんも同じ思いを持っています。
これから、看護もしくは福祉の道を目指される方々には、ご利用者本人の思いを大切にする姿勢を持ち続け、自らが望む道を歩んでほしいと思います。
※ その他の勤務(日勤・遅番)により、町外病院受診同行することがあります。